夏鬱病
夏に発症する「夏うつ病」をご存知ですか。
この夏うつ病、5月から9月に発症することが多く、涼しくなるにつれて症状が改善されていきます。
症状としては、食欲不振・不眠などが挙げられ、 夏バテと症状が似ているのですが、その区別は、「気持ちの落ち込みが有るかないか」で区別します。
「季節性感情障害(季節性うつ)」と言われ、「一年のある時期のみ気持ちが落ち込む」という症状が特徴です。「一年の決まった時期だけ、 思い当たるストレスがないのにやる気が低下する、精神的に不安定になる」というのがポイントのようです。
原因は不明ですが、メラトニンなどの神経伝達物質が日光によって 影響を受けて起きるのではないかと言われています。
夏うつの原因としては
- 日光の浴びすぎ
- 外気と室内の温度差
- 栄養の偏り
- 寝る前のパソコンやスマートフォンでの作業
などが挙げられます。
では、夏うつにならないための予防策としては、どのようなことをしたらよいのでしょうか。
日々の予防策としては、
・適度な運動する
適度な運動はストレスの解消となり、結果的に夏うつ病を予防してくれます。
・しっかりと水分補給する
しっかりと水で水分補給しましょう。夏の暑さ対策となり、 ひいては夏うつ病の防止にもなります。
・しっかりと睡眠をとる
睡眠は自律神経を整えるのに大きく役立ちます。 クーラーや扇風機を活用して睡眠環境を整えることが大切です。 寝る前のパソコンやスマートフォンの作業は、極力控えましょう。
社内でできる予防策としては、
・暑い時間帯の外出はなるべく避ける
営業の方々は、「そんなこと言ってられないよ」とおっしゃるかもしれませんが、 暑い時間帯は日光を避け、日陰を歩くようにするなどの工夫で、 日光の浴びすぎを防ぐができるのではないでしょうか。
・冷房も適宜利用する
節電などの理由から冷房の利用を制限している事業所が多々あるかと思いますが、無理に暑さを我慢させない対策も必要です。
冷房は28度に設定と決めるのではなく、過ごしやすいと思う温度に設定するのが一番かもしれません。
・体調不良が認められれば、専門病院を受診するよう促す
本人は「夏バテが長引いている」くらいの認識かもしれませんが、早めに専門病院を受診するように促し、適切な処置を受けることは安心感につながり、早期回復にも結びつきます。
まとめ
ひとりでも体調が優れない人がいれば、職場環境にも影響してきますよね。自分の体調と向き合うことや日々の工夫が、夏うつ病の対策や予防にはとても重要であると言えます。これからが夏本番。暑い季節に負けないように、体調管理していきたいですね。
<参照>
・「その不調、「夏うつ」かも!? 夏場を乗り切るために注意すべきこと」社労士だより7月号(日本法令)
・「【マンガ】冬季うつ・夏季うつ/季節性感情障害、心療内科・精神科in池袋ゆうメンタルクリニック」
http://yuik.net/man/408.html
・「夏だけに起きるうつ病?夏季うつ病について徹底解説!」
http://www.deprec.net/joatp-mpls/